ふりかえりー2年後半

 こんにちは。3月はGNLFがひと段落し、澤田ゼミも一旦お暇をもらい、バイトも引っ越しや生徒の受験に伴って終了し、大学2年次終了という節目を迎え晴れて”ノンサー、ノンバイト”(仮)、の身分となりました。唐突な自分語りをする程度には時間を持て余して貴重な学生の時間を浪費しています。

 今まで特に話していなかったので、学科選択の理由とそれ周りの近況でも記しておこうと思います。聞かれてめんどくさい、なんてことは全くなく、むしろ語り合いたいくらいなのですが笑。

 大学に入ってからいくつかの活動に参加する中でわかったことは、「自分は理念レベルで共感できないことは頑張れない」ということでした。どんなにキラキラしてそうに見えても、それ誰のために?何のために?とかって突っ込んだときに賛同できないことに対しては、全然食指が動きませんでした。かつて自分の中では「公益に資するか否か」という言葉で表していましたが、要はそれが満たされているかどうかが、自分が活動をする上では大事でした。

 そんな中で自分が専門を選ぶにあたり目をつけたのは、「衣食住」でした。これらに関わる学問って絶対必要だし、カッコよくない?って思ったのです。加えて「理系で授業がある程度厳しいところがいい」「進振り点数」みたいな瑣末なこだわりを考慮した結果、工学部都市工学科都市計画コースとなったのですが、手前味噌ながらこの判断は大正解でした。2年次後半は講義では都市計画に関する諸々のいろは、演習(理系における#実験”的ポジションのアウトプット型授業)ではランドスケープアーキテクト/都市デザインを中心に勉強してきました。「住」って誰にでも関わるものだし、これほど「公益に資する」ものってないと思ってます(自己正当化バイアスが多分に入っていることは否定できません笑、つまるところどんな学問もそんなもんだと思ったりもしますが)。とりあえず、勉強していてとても楽しかったし、自分がこの世界に志を立てるにこれ以上ふさわしいものはないと思いました。ただ、道のりは遠いです。先日設計コンペに出てみたのですが、メンバーには恵まれたものの惨敗でした。優秀賞を取った作品をみて力の差を感じました。精進します。ひとまず3年前期は、学業に無限にコミットしようと思っています。よくわからないけどよくわからないなりに、今の場所でもうちょっと先に進んだら何かが見えてくるような気がしています。勉強不足なれど、同時に勉強から研究への過渡期に差しかかろうとしていることも感じています。院進が確実になってきて、年齢や学年に対するタカが外れようとしていて、そんな中で青写真がだいぶぼやけた、いわば”水色写真”なるものが視界でぼやけていて、やっぱり先行きは不透明なままです。あと、全然関係ないんですが、大学に入ったら自分がそれまで最も無縁だったファッション・文学・音楽をかじってみたいとずっと思っていました。結果、ファッションはあるレベル以上になると課金ゲーになるので撤退気味、文学は大した量ではないにせよ自己満足程度にはかじることができ、音楽は手をつけるタイミングを失いやや後悔しています。
 そんな感じの「アート」なるものへの憧憬が自分の中にあったのかもしれません。気づいたら、柄にもない美術館めぐりなんてする人間になっていました(これといった教養がなくても意外と楽しめるものですね)。そんな自分が都市工学というアーティスティックな専門を選んだことによくわからない奇妙な縁を感じています。