ふりかえり_修士1年Aセメ
ふりかえり_2021(9-12月)
谷あり山ありな1年だった。1-3月に鬱になったときは人生どうなるんだろうと思った。それすらも受け入れてくれる人に出会えてからは、あるいはその他の様々な機会を通じて、人に頼ることこそ自立と知った。世間が願うような幸せに出会えて、凡人の身ながらこの上ない健康で文化的な生活を送らせていただいている。生きてきた24年の中で、あれ以上の不幸も、今以上の幸せもない、素直にそう思っている1年である。
2021年上半期に関しては以前書いた通りである。下半期について、それぞれの概況。
プロジェクト
だんだんと動き出して、また町の具体的な状況も少しずつ見えてきて楽しくなってきた。まち全体の方向性を検討しつつ、具体的な敷地活用も検討しつつ。まち全体として廃墟再生の動きがあり、緩やかな再生の兆しが見え始めている。結局、やりきる誰かの存在が重要であるということを痛いほど認識しつつある。まちづくりだけではなく、ありとあらゆる組織・会社でそうなのかもしれない。どうせ何したって変わり映えのない人生なので、目の前に情熱かけられそうなことあるならそれをやってみるのが手っ取り早いんじゃないか。そうしてゴロゴロと転がっていく人生を楽しんでみたい、転がる岩の動き出しを感じている。
研究
結局、都市計画史、みたいなところに落ち着きつつある。偉い人が書いた都市計画図と現在の地理空間状況を比較考察するようなことを行っている。先生と飲んだ時に先生が「(博論は)左手で書いた」みたいなことを言っていて気が楽になった。やはりレポートの延長と捉えて気軽に楽しくやりたいし、実際そう進められそう。2,3手先まで見えていて、あとは手を動かすだけ、という状況はとても心地よい。この2年間で人に頼るということを覚えたのも大きい。実はあと11ヶ月しかないので、逆算してしっかり書き切りたい。
就活
基本的に勝ちゲーで負けはないのでその先を見据えたいが、その先がなかなか見えずにいる。わずかにいる、会社と他の行動を両立させている尊敬できる友人たちにもっと会って組織に入ってからの行動の幅の検討をつけつつ、プロジェクトに携わり続けられたらな、そこに自分が所属する組織も巻き込んでいけたらな、という思いがある。
面接などのテクニカルなスキルに関してはまだ全然練習が足りないので、そこには自覚的になる、ちゃんと練習して極める。それは絶対日頃の自分のコミュニケーションにフィードバックがあると思うので楽しみ。
スタジオ
学部の時に身に着けておかなければならなかったスキル回収第2弾。短期だがカタチ重視・アウトプット重視で、デザインスタジオとはかくあるべきと感じた。リサーチの量は結局これくらいが良いのだと思う。ランドスケープ設計はまだまだだけど楽しかったしスキルも上がった。一方で、デザインはやはり職業にはできないという思いを新たにした。ある程度までは到達できるが、根本的な向き不向きのところで向いていない、楽しめないとはっきりわかった。自分の中では建築はあくまで手段として、まち全体をどうつくっていくか、不動産をどう動かしていくか、という方向で考えていきたい。
その他
冬季うつ、に近いことがわかった。実際、定期的に体が重くなり、活動量は体感7.5割、追い込みがきかないという点では6割程度になってしまった。若い時期に動けるだけ動いて、40~50代になっていよいよ無理がきかなくなったらその時点で効用最大化するためのポートフォリオを組んでいきたいのに、さすがにまだ何も達成してないしはやすぎる。自分の活動量を考慮して計画していく必要性。
2022-2024の3年間で27になるまでに、これら4つをどこまで統合できるかが勝負と思う。(28からの3年間でもう一勝負かけて、20代を終えたい)。プロジェクトで携わっている地域を舞台に、研究・スタジオで培った知見を活かしつつ、就職先も巻き込んで、自分が展開していく行動が、自分の20代を形成するように感じている。
具体的には2024、27歳時点での目標を「地域の廃墟を全て再生し、まちの景観を修復し、観光客数を上昇させる。若い人が入り込み、人・経済・仕事がまわり活気であふれた街になり、地方縮退整備のモデルケースとなる。自分自身も会社に所属しつつ、そのまちに携わり続ける。」としてみたい。そこにたどりつくまでの軌跡は何らかの形で残しておきたい。観光の道でくいっぱぐれることはなさそうである。
他方で、21世紀にしかできないこと、発展地域・産業に乗っかって産業を興していくのも面白いだろうなぁという思いもある。NFTやブロックチェーン、ARやVR等の流れの中で、実空間だけでなく仮想空間上でも土地の取引や建築設計が行われるようになってきている昨今、実空間の不動産にこだわってビジネスをするのは時代遅れかもしれない、とも思う。
自分ができることとしては、オンライン空間とオフライン空間の橋渡し、みたいなことを20代の最後、28-30の間でしてみたい。これら新技術による既存価値の逆転、イノベーションのビジネスは、既存の不動産価値をも覆す可能性があると感じている。実空間の土地の価値が相対的に下がっていく中で、今まで限りなく安かった地域が持つ土地の価値が上昇する可能性もある、のではないかとにらんでいる。新産業を取り入れることのメリットは上世代がいないことであるから、自分が軸足をそのあたりにおいて、パイオニアになる面白さはあるかもしれない、それはワクワクしている。
研究室に所属する2年間で得られるスキルセットとしては
- まちづくりにおけるプロジェクトマネジメント
PJにて。他の立場の方と日程や意見を調整し、同じ方向に向けて物事(具体的にはmtg、土地取得、事業たちあげ)を動かしていく - デザイン
コンペ・PJ・スタジオ・マガジン等にて。紙面デザインという表現媒体上でものを伝える力、配色、見せ方、等 - 自説を立てて検証するアウトプットの作法
研究にて。特定のドメイン(専攻)でこれらを行う最低限のスキル。これは学部では身につかない(学部はその前段階の基礎的な知識を身に着ける段階) - 会話によるプレゼン・応答
就活にて。これからさらに極めたい。 - 都市・建築まわりの知識
あたりになるだろうと考えている。
2022の3ヶ月ですることは
- 就活の面接/ES/Webテは全力で練習する。
(それらは日常の自分にも返ってきそう、楽しみ) - 毎日30分研究を行う
- プロジェクトを進めるうえでの具体的な行動指針を立てる
- Rhinocerosでレンダリングまでばっちりできるようになる
- (これは3月以降)二級建築士を取得する。(取得後は財務会計の勉強をしたい)
逆に2022年しないことは
あたりですかね。やることとやらないことを決めれば大丈夫でしょうか。2022も楽しみ!